妄想空間24時

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今だから書けるような気がする…保育園入園選考基準の疑問

以前からずっと不思議に思っていたのですが、自分の子供が通園している間はなるべく考えないようにしていた「保育園入園基準についての素朴な疑問」についてちょっと書いてみたいと思います。

 

私の子供は今は小学生となっていますが、都内の区立保育園に5年間通園させていただきました。

そこではたくさんの先生方にお世話になり、とっても良い環境で過ごせたと満足しています。

本当に良い保育園で、そこに通うことができて親子ともども良かったです。

 

私はいわゆる事務職ですが、産休明けの復職日も決まっておったので、保育園が決まらなかったら職場復帰できないところでした。ですから入園が決まったときは嬉しくて涙がでてしまいました。

就業時間は9時から17時までで、通勤に1時間弱。

必然的に保育園にお願いする保育時間は8時から18時となってしまいます。

でも通常の会社勤務としては全くの標準と思っていました。

逆にこれ以下だったらこの待機児童の多い昨今、入園することは難しいのでは?と思っていました。

ところが実際入園してみてその実態に驚かされることになります。

 

まず入園してみて驚いたのは、朝早く(とはいっても8時ごろですが)に預ける人の少なさです。

ほとんどのお子さんが9時ごろの登園でした。

そしてお迎えのピークは16時〜16時30分。

私はいつも朝8時に子供を連れて行くのですが、そのとき来ている子供は3人ぐらい。

そしてお迎えは頑張って17時45分〜50分ごろには行っていましたが、そのとき残っているお子さんは多くて10人、少ない時で5人ぐらいでした。

うちの子供のクラスでは、朝はうちの子供が一番早く、帰りもほとんど一番遅く、たまにうちの子供より遅い子がいても、その子は朝が遅いというような感じでした。

ちなみに家の子供の行っていた保育園の全園児の人数は100名ぐらいです。

単純に考えて、9割の子供が17時45分までには帰宅しているのです。

朝は9時に登園して、16時〜16時30分に帰宅する。

そんな生活ができて、よくこのご時世に保育園に入園できるものだと不思議でなりませんでした。

保育園では登園やお迎えの時間が一緒にならないと、あまり保護者どうしで話す機会もありません。

が、なんとなく誰がどのような職業についているらしいというような話は聞こえてきます。

すると結構な割合で、近所で奥さんがパートしているというようなご家庭がありました。

パートでも、もちろんフルタイムのパートもあります。

それだったら十分うなずけるのですが、私がここで言いたいのは就業時間の短さです。

9時に子供を園に預け、すぐに自転車でパートに向かったとして9時30分。

帰りは16時〜16時30分のお迎えなので、遅くても16時ぐらいには切り上げることになるでしょう。

実際には子供を園に預けて家事をしてからパート先に向かう方や、パートから一度家に帰って家事をこなしてからお迎えの方が結構いらしたようなので、もう何時間労働なのかすらわかりません。

保育園では遅く預けて早く迎えにくるぶんには文句は言いませんので、本当にどうなっているのやら。

区役所では、入園基準として盛んに保育の必要性(家庭で保育できない理由)と言っていましたが、実際にどんな基準なのかさっぱりわかりません。

あまりに皆さんのお迎え時間が早いので、普通に9時〜17時で働いているご家庭でも、おじいちゃんおばあちゃんにお迎えを頼んで、16時台に引き上げている方もかなりいました。

これって入園基準から言うとおかしくないですか?

私が区役所に申請に行ったとき、まず言われたのは職が決まっているかということと、次に近所におじいちゃんやおばあちゃんなど子供の面倒をみてくれる人がいるかどうかということでした。

職が決まっていないと入園基準になるポイントがそれだけ低くなるし、近所におじいちゃんおばあちゃんがいる(介護等必要なほどのお年寄りは除く)場合も同様に低くなるので不利とのことでした。

なのにおじいちゃんやおばあちゃん、みんな近所にいるじゃないですか!

しかもお迎え思いっきり来ているし!

入園基準ってなんだったのでしょう?

あと、日本人の共働きのご家庭が入園できていないのに、結構な割合で外国人のお子さんが入園していたのも不思議でした。

決して差別とかではないのですが、そういった外国人のお子さんは年の途中で帰国していなくなってしまったり、1ヶ月ぐらい日本を離れたりをしょっちゅうしていたので、そのお子さんを1人として保育人数を考えるとちょっともったいないなあと感じていました。

 

最後に、これは入園基準とは関係ないのですが素朴に疑問に思ったことを書きます。

それは保育園の保護者会と個人面談の時間です。

どちらも普通に半休をとらなければ参加できない時間に設定されていました。

お子さんが病気などで具合が悪いときは仕方ないですが、それ以外はなるべく保護者の就労を妨げないのが保育園本来の役割なのではと私は思っていました。

そのために厳しい選考基準があって、保育の必要性をあれだけ追求されたのですから。

そんなに簡単に休めない人ほど入園できているはずなのに。

わざわざ休みをとらせて保護者会というのは不思議です。

子供と一緒に遊ぶなど、何か親子の活動があるのでしたらばうなずけるのですが、全くの保護者と先生の懇談でした。

保護者会はだいたいが15時ぐらいの集合。

個人面談は15時ぐらい〜17時ぐらいの間で都合の良い日時を選ぶというものでした。

17時は無理なので、もう少し遅い時間でやってもらえないかと頼んだところ、日にちはずらせても時間は無理と言われました。結局早退してましたが…。

そしてず〜っとこれが区立の保育園のスタンダードと思ってました。

ですが会社で、やはり保育園にお子さんを預けている人の話を聞くと、同じ区立でも、園によっては18時からの保護者会というところもあることがわかりました。

それを聞いて初めてちょっとおかしいなあと思うようになったわけです。

まあどっちにしろ今となっては済んでしまったことなのですが。

 

保育園は入園の申請にあたっては、あれほどどれだけ忙しく近所に面倒を見てくれる人もいないということを強調させられるのに、いざ入園すると全く逆です。

普通に休みをとって行事に参加させられたりします。

就労時間はそんなに長くなくても大丈夫です。

おじいちゃん、おばあちゃんの協力なしではとても無理です。

区役所で申請の際に選考基準と言われるようなことはほとんど実情とは違います。

そんな感じですが、いまだに待機児童はなくならないようで、本当にどんな基準で入園が決まっているのかいまだに疑問のままです。

知り合いで「運だよ」と言った方がいましたが、そのとおりなのかもしれませんね。